ここ数年、ロードレーサーやMTB、ツーリング車などの本格的なスポーツ車と別に、趣味性の高い自転車の領域として、折り畳みのできるフォールディングバイクや、折り畳みはできないが、小さな径の車輪を使用したミニベロというジャンルがとても脚光を浴びている。白状すると、私はこれまで車輪径の小さな自転車に対してあまり肯定的な見方をしたことがなかった。20インチ以下のいわゆる小径車輪は、標準的なスポーツサイクルの車輪に比すると、タイヤの接地面積やジャイロ効果などの点でどうしても走行安定性に関してデメリットばかりが目立つと思っていたからである。
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私は安全性を最優先に考える傾向が強いので、ともかく走行が安定しやすい標準径の車輪を推奨してきた。けれど最近、ある条件下では、小径車輪、あるいは小径車輪をつけたミニベロやフォールディングバイクならではの面白さや使い勝手の良さがあることにあらためて気づき、ちょっと認識を新たにしているところだ。ある条件下というのは、都市内での速度にこだわらないサイクリングのことである。リムやタイヤが小さく、その結果車輪全体の重量が軽いものが多いため、車輪自体の重量が軽くなる。それ自体は良いことだが、反面車輪の慣性は落ちるので、ペダリングを停止してから車輪の回転が落ちるのも早い。