北海道を横断するよくばりツアーに参加しました。羽田から札幌まで飛行機で行き、小樽に行って一泊。その日はお寿司を食べました。二日目は小樽からいったん札幌に戻ってスープカレーを食べて、バスで札幌から富良野まで行きました。途中、牧場に寄ってくれたり味噌ラーメンを食べに寄ったりしましたが、バスの時間がすごく長く感じました。富良野ではラベンダー畑が見たかったのですが、丁度シーズンが終わってしまっていて見るこ
ひとりでツアーに参加すると... の続きを読む
男の子なら当たり前の、乗物への興味が、キシャに収斂していった小学校の上級時代、1935年(昭10)ごろは世界的な鉄道全盛期で、日本の鉄道も戦前の黄金時代を迎えていた。そのシンボルが特急列車だったが、東海道・山陽本線に〈燕〉〈富士〉〈桜〉の3本しか走っていない特急は庶民には手の届かない高嶺の花であり、少年の憧れの瞳はもっと身近な「急行列車」に向けられた。当時の急行はおとなでも乗って旅する機会のほとん
大衆のエリート列車... の続きを読む
都心を抜け出た〈さくら〉は夕日に赤く燃える関東平野を一路、西へ。時速85キロメートル、青い信号灯が流星のように飛び去ってゆく。機関車乗務員の大切な仕事の一つは、進路前方の信号確認をはじめとする列車の安全監視である。駅構内の手前で、場内信号機が青を示している。機関士「本線場内進行!」助士「本線場内進行!」……出発信号機の青を確認。機関士「本線出発進行」助士「本線出発進行!」疾風のようにホームを掠めな
機関車乗務員の大切な仕事の一つ列車の安全監視... の続きを読む
道後温泉本館の近所には「椿湯」という共同浴場があり、多くの地元の人は観光客でごった返す本館を避け、こちらに入る。私自身、地元密着の「椿湯」の方が好きだ。ところが、本館の脱衣所で取材をすると、ある地元の人は、以前は「椿湯」に通っていたが、塩素臭がひどいので本館に来ているという。実は前日「椿湯」に入浴していた私も、同じように感じていた。観光客が多く押し寄せる本館の方は、苦情を恐れて塩素濃度を下げ、ほと
水道水とホンモノの温泉は違う... の続きを読む
以後に、やはり大窪寺から黒川温泉と同程度の距離にあって、四国霊場が生み出されていった時代をしのぶにも欠かせない、塩江温泉郷を紹介したい。塩江温泉郷とは、塩江温泉、奥の湯温泉、自家源泉の一軒宿・東山温泉などの総称だ。いちばん歴史が古いのは、入口にあたる塩江温泉で、言い伝えでは奈良時代に行基が発見した。弘法大師の地元なのに、果たして四国を巡錫できたかどうか疑わしい畿内出身の行基が発見したという伝説を持
四国の代表的古湯... の続きを読む
肉体的に効いて、はじめて精神的にも心地よく感じるのです。温泉効果を得るということはそういうことだと、私はこれまでの経験からいえます。塩素泉では、実際には日本人のDNAに刷り込まれているようには温泉は効かないのです。たとえていうなら、カフェインの含まれたドリンクのようなものです。眠気が覚め、一時的に元気になるのは、それが肉体的に健康になって精神的にも元気になったわけではないということです。一、二度、
家庭風呂のほうが塩素やレジオネラ菌に感染するリスク... の続きを読む
保険会社や旅行代理店のパンフレットには、7種類の補償がすべて含まれたセットプランが案内されています。旅行日数と保険金額の組み合わせのなかから選ぶことになります。旅慣れた人、特に個人で自由旅行をする人たちにはフリープランを勧めています。各保険をバラバラにして、必要な保険だけを選んで加入する方法です。車を買うときに、車内のインテリアを必要なものだけに絞ってオーダーすれば、価格を抑えることができるのと同
保険はセットプランとフリープランのどちらがお得?... の続きを読む
Nさん(53歳)は奥さんとパリに着きました。予約しておいたホテルはオペラ座の近くで何かと便利なところです。与えられた部屋は裏庭に面していて、ちょっと薄暗い感じでした。奥さんは気に入らないから、表の通りに面した部屋に換えてくれといいます。フロントに行って交渉すると、係員はフランス訛りの英語で何か盛んに説明しますがよく理解できません。とにかく換えてくれの一点張りで頑張って新しい鍵を手にすることができま
表に面した部屋が良いとは限らない... の続きを読む
「トロッコわたらせ渓谷号」の始発駅は大間々である。路線の始発駅でJR両毛線との乗換駅桐生や東武鉄道の特急「りょうもう」との乗換駅相老では、直接トロッコ列車には乗り換えできない。これは、トロッコ列車が機関車牽引なので、車両基地のある大間々から始発駅まで回送すれば、機関車を付け替えなければならないのと、ツアーなどの団体客に乗り継いでもらうために大型観光バスを停めておくスペースか確保できるのは大間々駅前
わたらせ渓谷鐵道大間々駅はトロッコ列車に乗車する人... の続きを読む
普段から健康そのものの娘、全く気に掛けてなかったが、かなり具合が悪そうである。料理を出しながら、それとなく気付いていたのだろう。「お医者さんへ行きましょうか」との仲居さんの言葉に娘は大きく頷く。徹底した医者嫌いなのがそう言うのだから余程のことだ。手早く手配してくれたタクシーで家内と娘は病院に向かった。料理はまだ途中なのだが、それどころではない。息子とふたり残されて、見るともなしにテレビの画面を見て
娘の具合の悪さを察してくれた仲居さんの言葉... の続きを読む
かつて旅館で食事を終えた後、マッサージを、と仲居さんに頼むと、「若いコがいいですか」と小指を立てて薄笑いを浮かべられたことがあった。どうやらソッチ方面のリクエストと取られたらしい。別段そんなに物欲しげな顔もしていなかったと思うのだが、今でも、ひとり旅の宿では勘違いされないように、わざと男性のマッサージ師を頼んだりする。血圧が高いせいか、コリ性である。加えて五十肩である。旅の宿ではマッサージが何より
予め調べて、希望のモノを予約しよう... の続きを読む
利用者から温泉の情報公開の声が高まるなか、社団法人「日本温泉協会」も二〇〇三年の春から一部の会員施設で、五項目三段階の「新天然温泉表示」を開始した。当初の案はこういう形ではなかったし、また紆余曲折を経て行うことになったこの表示も多くの問題を抱えている。しかしこれまでほとんどタブー視されてきた温泉の質に、ひとつの業界団体が動き出したことは一定の評価ができるだろう。今年から二年間は試行期間ということに
「新天然温泉表示」制度について... の続きを読む
最近いろいろな人と話をしていると、温泉の話題が以前よりずいぶん増えた気がする。私が温泉に関する物書きをしているから誘い水になっている面はあるだろうが、会話の最後は決まって、「ああ、どこかいい温泉に行きたい!」という、ためいきに近い言葉に落ち着く。世の中を見渡せば、厳しい出来事に満ち満ちている。つい話題も暗くなる中で、温泉の話に転じると、雲の間にぽっかり青空が見えたようにお互いの気分が明るくうきうき
こだわって温泉を選ぶようになってきている... の続きを読む
国際線でうまくできているのは、東京−香港線だ。日航もキャセイも毎日三便ずつを運航しているうえ、ダイヤを朝から夜まで適度に散らしている。朝一番のフライトで飛べば午後一番に香港に入れ、翌日の最終便に乗ればI・五日をまるまるビジネスに使える。しかも、毎日同じ時間に飛んでいるので、都合が悪くなれば日にちだけずらせばよい。スケジュールを一から組み立て直す手間が省ける。この対極にあるのがニュージーランド航空で
国際線は毎日運航、パターンダイヤが最適... の続きを読む
物理的な高士とは違った心理的な高士を体験できるのがこのホテルとでも言えようか。仮に同じ場所にありながら、これがごく普通の、特徴の乏しい現代的な建物のホテルだったら、こんな大人の遊びができるだろうか。銀行として建てられ、それが長い年月を積み重ねているからこそ、大人の隠れんぼができると思うのである。歴史のあるホテルに宿泊し、過去に旅して愛しい人に巡り合うという映画があった。そこまではいかなくても、自分
大人の遊びができるホテル... の続きを読む
パイオエア精神が今度は、ホテルでは珍しい本格韓国料理レストランの開業になって現れた。〇四年二月に開業したコリアンダイニング「五穀亭」である。韓国では旧暦一月一五日におめでたい食事として五種類の穀物、米・麦・粟・黍・豆が入った五穀飯を食べる習慣があるそうだが、店名はそうした習慣や五穀豊穣という言葉に由来する。内容は、高級和牛を使ったユッケや焼き肉はもちろんのこと、魚介のコッチョリ(白菜と帆立貝のあっ
ホテルでは珍しい本格韓国料理... の続きを読む
ホテルの部分は三層ガラス張りなので、外の騒音も一切聞こえない。都心の真ん中にいることを忘れさせてくれる静寂さが漂う。恐らく、このビルの低層階にホテルがあるということを察知できる人がどれほどいるだろうかと思いたくなる立地条件のホテルである。確かに、見事な庭園を構える椿山荘のフォーシーズンズとは全く異なる環境である。と同時に、内部の雰囲気もまた対照的である。椿山荘が古典的な安らぎを醸し出している一方、
椿山荘との違い... の続きを読む
旅行は国家という枠組みと一人一人の個人とがぶっかるさまざまな困難な場面を生み出し、個人の生き方、国家のあり方を問うものとなる。かつて小田実は、青年の心をもって、一人の人間として海外旅行を行ない、その結果、当時存在していたさまざまな社会体制と国家のあり方を鋭く見ぬく眼をもつことができた。そして同時に、そのもとで暮らす庶民の生き方を、頭で中空につくりあげた理論や書物から得られた知識による理想で測定する
教養を補完する旅行... の続きを読む
日本の温泉文化を最も正しく伝えているのは加賀の温泉郷であろう。「日本の宿」のもてなしと料理のこころが守られているだけでなく、共同浴場(加賀では「総湯」と呼ぶ)を中心とした温泉街形成の基本が踏襲されているからである。奈良時代の神亀二(七二五)年、高僧、行基によって発見されたと伝えられる山代温泉は、平成八年に開湯一三〇〇年を迎えた北陸屈指の古湯である。二階建ての堂々たる総湯「温泉浴殿」のある街の中心を
温泉街の基本が守れている北陸屈指の古湯... の続きを読む
一般に、日本人はホテルのゲストとしての振舞いが苦手のように見える。とくに、どこまでサービスを求めていいのか悪いのか、どこまでの行動が許されてどこからがやり過ぎなのか、線引きが難しいという声を耳にする。その理由は、第一にホテルというシステムが日本人にはまだ馴染みが浅いからだろう。これまで、日本の宿といったら旅館スタイルが中心だった。旅館のもてなしというのはスタッフのノウハウがきっちり決まっている。チ
ホテルに馴染みが浅い日本人... の続きを読む
箱根温泉郷の中心、箱根湯本には「萬翠楼福住」いう名門の温泉旅館がある。これは歴史のある箱根湯本の中でも一番の老舗だ。何代も続いた建物も素敵だが、それにもまして自然湧出の湯は素晴らしい。箱根は東京からも近いため、料理や接客にも洗練されたものがある。箱根ではそうしたことも楽しみの一つだろう。塔之沢温泉で面白い話を聞いた。私が以前に温泉ガイドの本をもってきた若いカップルから帰りしなに、「お宅の風呂は水を
観光業は私たち利用者が作っていく... の続きを読む
二十代、三十代ですと、インターネットを使って情報を得たり、雑誌やガイドブックなどから、いろいろなデータを集めます。本人はここでもまた勤勉ですから、海外旅行へ行くときには必ずといっていいほどガイドブックで調べ、推薦されたコースをそのとおりに歩こうとしますが、それを国内旅行でもさらに徹底したかたちで実践しようというのです。三月に行けば、○○旅館の一号室からどういう景色が見える、どんな料理が出る、旅館の
推薦されたコースをそのとおりに歩こうとする... の続きを読む
若い人のなかには、ハワイで数日間遊び、帰国した翌朝から通常の仕事に戻るという人も少なくないようです。シドニー・オリンピックのときに企画されたサッカーの日本戦観戦ツアーのなかには、0泊2日だか3日の超強行軍のものまであったといいます。勤めている人は、当然、帰国後すぐに出社したのでしょう。若さのなせるわざとしかいいようもありませんが、熟年に強行軍は禁物です。強行軍といっても、若い人たちのようなスケジュ
ホテルでの後泊には、大きな効果がある... の続きを読む
温泉が「尾頭つき銭湯」と化してしまった理由として指摘しておかなければならないのは、当時の社員旅行の主役が、圧倒的に「男」だったということ。いまは温泉にかぎらず、どんな旅行も女性客が主役になっていますが、昔の社員旅行は「男旅行」でした。いくら温泉に経済的な「豊かさ」を求めていても、女性社員が楽しめるのを考えて企画される旅行だったならば、あのようなどんちゃん騒ぎにはならなかったことでしょう。しかし、当
昔の社員旅行は男旅行... の続きを読む
最近テレビのクイズ番組などでいろいろな製品の製造過程から何を作っているのか答えるというものがあります。最初の材料からは想像もつかないものがいろいろ作られて、非常に興味がわく瞬間です。工場といいますと暗いイメージがありますがここからすごいものが作られているということで子どもも興味を持ってみていることがあります。もしかすると子どもも工場でのものづくりに興味を持ってエンジニアなどになりたいと思うかもしれ
家族旅行で工場見学に行ってみる... の続きを読む